あなたの信じてる健康情報は本当?科学的に証明された健康にいい食事はこれ!
日ごろ、健康を意識した食事をされている皆様、あなたが信じている情報は、信頼できるものでしょうか?
□炭水化物は健康に悪く、たべると太る
□βカロテンやリコピンは健康に良い
□果汁100%のフルーツジュースは健康に良い
そんな、だれもが常識だと思っていることが覆るような衝撃の事実が「世界一シンプルで科学的に証明された食事」で紹介されています。↓
その情報は信頼できる?覚えておきたいエビデンスレベル
私たちは、テレビで流れてくる健康情報や、お医者さんや研究者、えらい社長さんが実践しているという健康情報を無条件に信じてしまいがちです。
しかし、情報をうけとるとき、「それは本当のことなのか?」「信頼できる根拠があるのか?」「私にも当てはまることなのか?」と、一度立ち止まって冷静に判断しなければ、根拠のない情報を信じて、せっかくの努力が水の泡になってしまうかもしれません。
情報には、使われている根拠(エビデンス)の信頼度によってレベルがあると言われてます。
出所:環境省http://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/EBPM.pdf
この図の上にいくほど、信頼性の高い根拠だと言えます。
最もレベルが低いのが、「データにもとづかない専門家個人の意見や専門家委員のある特定の人に当てはまった事例」で、最も高いのが、「RCTのメタ解析」です。
「RCT」というのは、例えば、フルーツジュースが病気を予防するという事を証明したい場合、フルーツジュースを飲んでもらう人たちのグループと、飲まない人たちのグループをくじ引きのような方法で作って、病気の発生率を比較するような方法です。2つのグループは、その食品を摂取しているかどうか以外のすべての点においてほぼ同じため、これをすることによって、フルーツジュースを飲んだから、病気を予防できたんだという事が初めてわかります(実際には、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高いことが分かっています)。そしてそんな研究をたくさん集めてその情報が正しいか検証するのが「メタ解析」です。
つまり、専門家の経験や意見に基づく情報は信頼度のレベルが低く、きちんとした手順を踏んでたくさんの方(数千人規模)を対象に研究として実施された情報はレベルが高い、さらにそんな情報をたくさん集めて、「やはり正しい」と検証された情報が最も信頼性が高い、ということです。
この図でいくと、ほとんどのテレビや本の健康情報がレベルが低い情報だったんだということに気づきます。医者が患者にすすめて病気が改善した食事や、IT企業の社長が実践している食事、など、その人たちには一見良かったようにみえるかもしれないけど、実際にその食事のおかげで病気が改善したのか、また、他の人にも同じ効果があるかわからないのです。
冒頭の情報も、信頼できる情報を読み解くと、以下のようになると紹介されています。
□炭水化物は健康に悪く、たべると太る→白米やうどん、砂糖のように精製されている白い炭水化物は健康に悪く、たべると太るが、玄米や蕎麦のように精製されていない茶色い炭水化物は健康に良く、食べてもあまり太らない
□βカロテンやリコピンは健康に良い→βカロテンを含んだ緑黄色野菜は病気の予防に役立つが、サプリメントとして摂取すると、逆にがんのリスクや死亡率が上がる。また、抽出されたリコピンをとることで病気を予防したり死亡率を下げたりすることを示した研究はない。だから、どんな「食品」を食べるのかが重要で、その成分にとらわれちゃいけない!
□果汁100%のフルーツジュースは健康に良い→果物の摂取量が多い人は糖尿病のリスクが低くやせるが、フルーツジュースを多く飲んでいる人ほど糖尿病のリスクが高く太る!
科学的に証明された健康にいい食事5つ!
そして、そんな信頼レベルマックスで、現時点で最も「正解に近い」と考えられている健康に良い食事は、
①魚
②野菜と果物
③茶色の炭水化物
④オリーブオイル
⑤ナッツ類
の5つです!
茶色い炭水化物とは、蕎麦や玄米、全粒粉を使ったパンやパスタなど、精製されていない炭水化物です。
この情報を知った時、私は正直こう思いました。
「え~!白米はやめてよ~!米は体にいいって言って長年食べ続けてきたし、人にも伝えてきたよ~!国も「日本型食生活」ていって、たべるのを進めてきたじゃ~ん!」
と。でも、科学的に証明されてしまったのなら仕方ありません(涙)
以前玄米を炊飯器で炊いて、ぱさぱさであまりおいしくない、という思いをしていたので、これまで玄米を避けていました。そして、炊飯器で炊いた玄米は、子どもにも夫にも不評でした。
そこで、以前小耳にはさんだ、圧力鍋で玄米を炊く方法を試してみました。
すると、なんということでしょう!びっくりするほどもちもちで美味しいではありませんか!
子どもたちに食べさせたところ、「おいしい!これなら食べられる!」とにっこり。
たまに飽きて、白米に戻すこともありますが、毎日の食卓に玄米をあげることができるようになりました。
(少し飽きた今は、白米にもち麦と、玄米を交互に取り入れています)
科学的に証明された健康に悪い食事3つ!
そして、健康に悪いという事が複数の信頼できる研究で報告されている食品は、
①赤い肉(牛肉や豚肉。鶏肉は含まない)と加工肉(ハムやソーセージなど)
②白い炭水化物(じゃがいもを含む)
③バターなどの飽和脂肪酸
白い炭水化物は、白米、うどん、パスタ、小麦粉を使った白いパンなどの精製された炭水化物のことで、飽和脂肪酸は、肉やバター、ラードなど動物性の脂に多く含まれていて常温で固まります。
津川氏は、これら健康に悪い食事を単に控えるよりは、健康にいい食事に置き換える方法をおすすめしています。
日本では、上記の情報、特に「茶色い炭水化物」や「白い炭水化物」といった情報はあまり触れられていませんが、アメリカでは、農務省の健康的な食事パターンを簡単に実践のためのツール”MyPlate”でとりあげられています。
このお皿の通りに食べ物を並べたら、あら不思議!自然と健康的な食事になるというものです。
茶色の「Grains」が炭水化物ですが、半分を全粒穀物にするように言われています。
とはいえ、「これを食べるべき!これは食べるべきではない!」とがちがちになってしまったら、せっかくの食事が楽しめなくなってしまいますし、何より長続きしません。
「○○すべき!」という強迫観念は、自分も周りも苦しめてしまいます。
科学的に健康にいい食事はこうなんだな~と知ったうえで、自分の生活に取り入れやすいものから、楽しんで試してみてください。
そして無理せず続けていくと、その食事は習慣になり、体調や気分にもうれしい変化を実感できるかもしれません。
無理せず取り入れる方法は、過去記事で紹介しています★
食事を楽しむことを忘れずに、無理せず健康的な食事、取り入れてみてくださいね(^^)
【「食生活の変え方」発売中】